蒲田に来て1か月が過ぎ、そしてまた1週間が過ぎた。
この西口エリアでいろいろ素敵な毎日を送っている。

こっちに来てから1日として同じ日がない。
以前は、毎日がいつも同じで変わらない日々。
僕もそれを望んでいたから、それはそれでよかった。
でも今は、日々の暮らしに変化があるのだ。
それは自然と起こるものもあれば、
自分から変えているものもある。

僕は、歌手である。
僕はニューヨークで歌手として有名になるのだ。
そして世界のKamichikaになって
プロフェッショナルとは「セイ・カミチカ」である。

小さな変化に気づけたり、小さな変化を起こしたり
ほんの些細なことでいい。
小さな「なにか」が素敵な「なにか」に変わるのだ。

駅出口のエスカレーターで
「下り」に乗って降りているおばちゃんがとつぜん方向転換して、
片側でエスカレーターの階段を昇り始めた。

しかし、おばちゃんの脚力ではエスカレーターの速さには勝てず、
まったく上にあがることができない。
現状位置のまま、おばちゃんはひたすら階段をのぼっている。

フィットネスジムかここは、と錯覚するぐらいに
おばちゃんが下りエスカレーターを昇ること数十秒、
見かねた下り同乗者たちが一丸となって
おばちゃんを上まで上げようと下から上からの連携作業。

ついに上まで上がりきり、周囲にホッとした空気が漂った瞬間、
おばちゃん「間違って降りちゃったのよ」と
素知らぬ顔でその場から消えていった。

この光景を上りエスカレーターに乗りながら、
「やっぱ蒲田っていいなあ」と思いつつ見ていた。
上に行くまでに「寸劇プレゼント」まで見せてもらって
とても素敵な一日になった。ありがとう。

ところで、僕は昔から京浜急行線が好きで、
ずっと京急沿線に住みたいと思っていたのだ。
京急の何が好きかと聞かれたら、
なんといってもあの臨場感であるとまず答える。

なんていうか、走っている時のスピード感と安定感。
窓の外を見ると人家スレッスレで走っているのがわかる。
ぶつかりそうでぶつからない!

そんでもってグングン進む!駅もどんどん通過する!
止まらない!止まらない!特急だから!止まらない!
ドすごいスピード!ドンドコドン!
人家と人家をすり抜けて!進むよ京急どこまでも!
ドンドコ!ドンドコ!シュポー!シュポー!

後方の車両で座っていても、思わず車両の中を通り抜け
一番前を陣取って、車掌と一緒に突き進みたい!
そんな気分にさせてくれるのである。

僕は、特に鉄道に詳しいわけでもなく
別に好きでもなく、いわんやマニアでもない。
でも以前鉄道に詳しい人から聞いたのだが、
京急は新幹線と同じ構造をしているらしい

線路も車体も新幹線と同じ。
だからあの臨場感とスピード感と安定感があるのかと、
思わず合点を3回押した。

つまり京浜急行線は、普通の私鉄路線料金で
新幹線の乗車気分を都内の街中で味わえる電車なのである。
皆さんもぜひ一度京急の特急に乗って、
僕のこの思いに共感してもらえたら嬉しい限りである。

そんな京急の特急が品川を出て,
最初に止まる駅が「京急蒲田」である。
それが僕の最初に持っていた蒲田のイメージ。
単純に「京急特急の停車駅」それだけだった。

JR蒲田駅なんぞ使ったこともなかった。
練馬区などの城北地域住民にとって
京浜東北線は、まず接点がない路線ベスト3に入るだろう。

三軒茶屋の友達の家から次の場所へ移ろうと
宿泊するホテルを探しているとき
お得な料金でヒットしたのが蒲田西口側のホテルだった。

今、サラっとどさくさに紛れて申したが、
そう、僕は今蒲田駅西口にあるホテルにずっと
寝泊まりをしているのである。

ホテルといってもお得なビジネスホテルの
ちっちゃな部屋なのだが
三軒茶屋の友達の家から移ってから、
ここでもう1か月が過ぎさらに1週間が過ぎた。
ホテルの人は皆さんほんとに親切してくださるので、
とても快適に過ごしている。

でも最初、ここのホテルに予約するのは正直悩んだ。
なぜなら蒲田西口をよく知らなかったからである。
西口を知らないというより、蒲田自体よくわかってない。
知ってるのは、京急蒲田駅だけだったからだ。

ならどうして?というかそもそも、
なぜに三茶から蒲田に行こうとしたのか?
ブログを読んでる皆さんは、この疑問をお持ちになったことだろう。
それは単純に羽田空港から近いからである。
いつでもすぐに海外に行けるように!という思いもあり、
「そしたら蒲田っすね!」と
いつもヘアカットしてもらっている池袋Cronossの横田さんが
僕に話していたので、蒲田にした。

筋のとおった答えになっているかどうか。
いやそれ以前に、理由が横田さんのせいになってる感もあるので、
これは僕自身が決めたことだとハッキリ申し上げておこう。
単純に、羽田空港へすぐいける所だから蒲田にしたのである。
本当にこれが素直な答えなのでご了承いただきたい。笑

ということで、
予約しようか否か迷っていた僕なのだが、
宿泊費が安いからという理由で結局ポチ!
キャンセル料も期日までなら無料だったので
とりあえずポチってみたのだ。

でもやはり長期宿泊の予約、
行ってみてアカン!と思ったらサイアクだから、
三軒茶屋に居る間に一度、蒲田に行ってみることにした。
これは、スーツケースで移動するシミュレーションも
確認してみたかったのもある。

というのは、練馬から三軒茶屋まで、
でかいスーツケースを引きずって移動するのが
結構大変だったのである。

僕のスーツケースは、Mサイズなのだが
中には、アンプも入っていたり、
なにしろ僕の「すべて」が詰め込まれているので、
非常に重い。見た目とは裏腹にとにかく重いのである。笑

階段ではとてもじゃない持ち上げて歩くのはムリで、
エスカレーターも乗降時にものすごく気を使わないと
バランスを崩してしまうのだ。

実際、練馬から三軒茶屋への移動中、
大江戸線から半蔵門線への乗り換えの際、
青山一丁目駅の乗り継ぎエスカレーターで
バランスを崩してスーツケースを危なく滑り落としそうになり、
かなりヒヤッとしたことを経験したのである。
また、エレベーターの場所がわからなく、
青一でも三茶でもさまよい歩いてしまったこともあったので、
今回は、事前にエレベーターの場所や
重い荷物を運ぶ際の動き方をシミュレーションしたかったのだ。

ということで、移動と長期滞在のシミュレーションのために
三軒茶屋滞在中の4月あたまに、
JR蒲田駅西口エリアに降り立ち、周辺を散策したのである。

そう、この蒲田西口エリア周辺散策により、
僕の中の蒲田のイメージが変わった
いや、変わったというより増幅されたのだ。

いい意味で、すごいいい意味で。

どこの駅もそうなのだが、
出口によって周辺の趣が違う。
蒲田もしかり、東口と西口の趣は全然違った。

初めての西口エリアの第一印象は「コンパクト」
蒲田の商店街は屋根付きのアーケードになっている。
これは東も西も屋根付きの商店街なのだが、
これって何気にすごく嬉しい。
単純に「雨でもルンルン♪」だからだ。
特にコレ!というものはないのだが
雨をしのげるというだけで「ルンルン♪」なのである。

そしてホテルの場所を確認して
周辺をまわってみたら、
結構利便性のよいポイントにあることがわかった。
ビジネスホテルだから駅から近いし
周辺はルンルン♪の屋根付き商店街もある。

僕は三軒茶屋から蒲田に移ることに躊躇はなくなった。
そして今日にいたる次第である。

僕は、蒲田の西口側が断然好み。
東口も好き。東側ならではのいい所もたくさんある。
だがやっぱり僕は断然西口派である。

なんていうのだろう、
気の流れとでもいうのか。
でも気の流れというのは非常に大事なもので、
ちょっとした違いで場所雰囲気がガラっと変わるのである。

例えば、僕がこの手の話でよく例にだすのが
新宿南口出口のエリア。
南口周辺とと新南口(ニューマン口)周辺の空気が
まったく違うのである。

甲州街道をただ渡っただけで、その違いが歴然に感じられる。
ニューマンが建ち、新南口の建設が完了して
俄然気の流れが変わったのだと思われる。

新南口のあたりの空気感の良さはもう冗談抜きで
パワースポットと言っても過言ではないくらいだ。

そんな違いが蒲田駅の東側と西側に感じるのである。

どこに大きな違いがあるのだろうかと
ずっと考えを巡らせていたのだが、
先日ふとある場所を通った時に思わず「おお!」となったのである。

それが今回載せている写真。
ここは西口商店街の終わり付近にある踏切の真ん中で撮った写真。

蒲田西口には東急線が2本走っていて
東急池上線と東急多摩川線。
この2線がここから分かれていく
その起点箇所にある踏切で、
両方のの電車が通る。

今のご時世としては珍しく線路が立体化していない。
だから空間が非常にゆったりとしていて
踏切の真ん中で立ち止まって線路を眺めると
とてもおおらかで心地よい景色が目に映るのだ。

僕の知らなかった蒲田がまたひとつ。

これ以外にも蒲田西口エリアに関しては
話したいことがたくさんある。

おすすめしたい場所もあるしお店もある。
西口広場でストリートをやった時のことなどいろいろ。

それはまた次の機会でお話ししよう

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