午後1時から午後3時
午前1時から午前3時
1時から3時という時間帯は、
昼夜関係なく共通して「熱い」時間帯じゃないかって思う。

何が熱いか。
「エロさ」が熱いのである。

1時から3時。
正午12時から1時間のランチタイムが終わり
そのあとの1時から3時までの間は、
おなかいっぱい満腹で、気だるく、眠くなる時間である。

1時から3時。
真夜中午前0時から1時間の間は、
いろいろなモラトリアムの時間。
家にいるときは寝るか否かの狭間にいて、
外にいるときは終電で帰るか否かの狭間にいる。

一方は満腹、一方では狭間、
という状況を超えた1時から3時の時間帯は、
それらを「超えた」ことに対する
一種のアドレナリンのようなものが流れるのだろうか、
すごく「非日常」なテンションになりやすいと僕は感じる。

不倫とかをやってそうな時間帯って
13時から15時ぐらいな感じがイメージしやすくて、
実際ラブホの混む時間帯もおおよそこの時間帯らしい

外回りの営業さんとか、宅急便とか
奥さまたちはわざとこの時間帯にアマゾンが届くように設定したり
喫茶店なんかもこの時間が一番活気がある
以前のブログで話した昼ドラ奥様劇場みたいな会話は
だいたいこの時間帯でナマで繰り広げられているのだ。

そして15時をすぎると
「あらやだこんな時間」とふと我に返り
洗濯物や夕飯の献立が頭をよぎり
外回りの営業さんも「5時までの2時間の間は少し仕事しとかないと」
みたいな。

大体昼休み明けから15時くらいまでの間は
だれもまともに仕事なんかしてない
仕事してるように見えても、
頭の中は別のことを考えているのがほとんどである。
個人的な経験も含めて、これはあながち間違ってないはずだ。笑

また飲み屋なんかは
1時から3時の時間帯が一番盛り上がる
終電問題を通り抜けた解放感もあってか、
こうなったらとことんいっちゃえ~!的な。
カラオケもテンション高めになり
あちらこちらで紅白歌合戦が始まる。

そんでもって3時を過ぎるとエネルギーがなくなり
カラオケもトーンダウンし
どっかのハゲが尾崎の「Oh my little girl」なんか歌ってる中
焦点が合ってない目で、
人生を語っちゃったりする午前4時

あーもー早く始発こねーかな、みたいな
店の人もあーもー早く帰んねーかな、みたいな
みんながチョーめんどくさい時間に変わるのである。

カチカチカチ
蒲田のジョナサンは午前1時である。
何を書いてるんだおれは 笑
ココはね、ちょっと背徳感が漂っていて、
結構落ち着くのだ。
やっぱり文章を打つのは、部屋でよりも
こういうパブリックな場所での方が
頭の回転が速く感じる

今年の初めから、
ボイスディレクターの内川佳子先生に師事し、
僕は、ボイストレーニングと
英語の発音矯正トレーニングを
蒲田に引っ越した今も頑張っている。

恥ずかしながら申し上げると、
僕は「ボイストレーニング」というものを
今までちゃんと受けたことがなかった。

ドミソミドー程度の発声練習は
受けたことがあるのだが、
そんなもんが霞んで見えるくらいの
本格的トレーニングを今僕は受けている。

どんなことをやっているのかというと、
発声法を完全に変えているのだ。
声を出す場所を正常な場所に移しているのである。

大学の頃からずっと我流で歌ってきた僕は
声の出し方に非常にクセがあり、
実はそれがずっとコンプレックスだったのだ。

今までボイトレをする機会は何度かあった。
薦められたこともあったのだが、
どうもやる気になれずにいたのだが、
敬愛するウッチーと去年再会をしたのを機に
思い切ってトレーニングの依頼をしたのである。

薬師丸ひろ子をはじめ、
数々の名だたる方の声を鍛えてきたウッチー
そんな彼女のトレーニングは、
「素材を活かしたままで発声を改善する」もの。
そのトレーニング方法は、僕の想像をはるかに超えていた。

その人その人に合わせたトレーニング方法があるのだが、
僕の場合は、まったくピアノを使わずに
ひたすらウッチーに合わせて声を出す。
それも高い裏声を中心に「奇声」と言っても過言ではない
いや「奇声」としか言えないであろう音を
ただひたすら出すものなのである。

それを数か月にわたって、今現在も奇声を上げている 笑

ウッチーのレッスンは週1なのだが、
それ以外は個人練習でカラオケボックスに入って
ひたすら奇声をあげている毎日。
そう、日曜日はお休みすることもあるが
ほぼ毎日蒲田駅前のカラオケ館で
大きな奇声をあげているのである。

おそらく、店員の方たちは
僕をかなり変な人だと思っているはず
でも毎日行ってるとさすがに覚えてくれて
温かい対応をしてもらっているのがとても有難い。

ウッチーのトレーニングで驚いたのが、
ウッチーは完全に僕の声の「響き」だけで
僕の発声の良し悪しを判断する。
ほんとに「音の響き」だけを
ほんのかすかな違いすら聴き分けて
判断しているのである。

市川崑監督の映画「犬神家の一族」の中で
長女役の高峰美枝子が、指先に傷がついたままで
お琴のお稽古に臨んだとき、
美枝子の琴の音を聴いていた盲目のお師匠さん役の岸田今日子はすかさず
「指どうなされました?」と聞くシーンがあるのだが、

目の見えないお師匠さんが指摘した基準が
傷のついた指で弾いた弦の音の「響きの違い」なのである。

僕は今までこれはスクリーンの世界のことだと思っていたのだが、
現実にウッチーのレクチャーを受けて
いや岸田今日子が実際ココにいた!と驚愕したのだ。

発する音の響き具合で、
口の形、声の出し方、どこを使って声を出してるかなど、
声に関する情報が全部その響きだけでわかるのだそうだ。

なんだそれ、の世界である。

僕の発声も、一節唄っただけで
すぐ状態がわかってしまったのだから
ウッチー半端ないって!
ほんのちょっとの声の響き方聞き分けるもん。
あんなんできひんやん、ふつう!!
そんな大迫なのである。

そんなウッチーのおかげで
僕も少しずつリニューアルが進んでいる。
大げさな話ではなく、
本当に今までと声の出し方が変わってきている。

それを実感できるようになってきた。
そう、新しい僕がが作られているのだ、今。
でもまったくガラリと変わるものではなく、
僕の「素材」は活かしたままの新しい僕である。

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